函館の赤

函館の外国人墓地の一角には「赤墓」というものがある。それは墓石が真っ赤に塗られた墓で、地味で苔むす普通の墓石の中でひときわ目立っている。

その墓石にはなにやら文字が刻まれているのだが、これを声にだして読むと死んでしまうと言われている。
ほんとうは赤墓ではなく、その裏にある墓石に書かれている文字がやばいらしく、それを読むと厄災に遭うとも言われている。

なぜこの墓が赤いのかという理由にまつわる噂として赤が異常なまでに大好きだったチンドン屋の遺言として立てたられたとも言われている。そのチンドン屋、なにから何まで赤い色にし、その家も真っ赤に塗られていたという。

または、目立ちたがり屋の郵便屋さんが自分の墓は朱くしてくれと生前に言ったらしく、20年位前の11PMに地元の娘がナレーターで墓を紹介したとき裏の字は読みたくないと拒否したのは有名な話。

この赤墓の由縁にまつわる話で思いでされるのが本サイトの怖い話の「赤い家」である。実在がささやかれるこの家、山の中腹にあり壁面が真っ赤に塗られている。それもきれいな赤ではなくペンキで雑に塗られた小汚い赤だという。

その住人をからかうと斧をもって追いかけてくるという。


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