イタコ

某予備校の講師が数人の友人と共に恐山に観光に行った。

丁度その時期はイタコが集まる時期で、死者の口寄せを目当てに人が多く集まっており、イタコの前には死者との再開を待つ人の列が出来ている。

これは面白いということで、友人の一人がイタズラを仕掛けた。

その友人の祖母は健在なのだが、亡くなったことにして口寄せをしてもらう・・・・ちょっと試してやろうという訳だ。

すると生きているはずの祖母の口寄せが始まり、イタコに祖母?が降りてきて色々とアドバイスをしてくれた。

生きている祖母が降りてきた!恐山からの帰り道で友人はインチキだとこのことを大いに馬鹿にしたという。

その友人が事故死したのはそれから1週間後のことだった。

恐山での一件のすぐ後に起こった出来事だったので、仲間達は単なる偶然とは思えなかった。やはり彼が罰当たりな言動を取ったためにお咎めを受けたのでは・・・と口にこそ出さないが皆そう思っていたようだという。

しかし、あの程度のイタズラで亡くなってしまうというのはあまりに殺生な話である。やはり単なる偶然だったのか?それとも・・・・・

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