残されたぬいぐるみ


この番組にはとある都市伝説がある。先生からゲームとして「『き』で始まるものの名前を答えて下さい」と言われた幼児の独りが、「キンタマ」と口にして、先生が「もっときれいなもので答えてね」と言った所、今度は「きれいなキンタマ」と答えた。

CMが終わるとその幼児が座っていた場所にはクマのぬいぐるみが置かれていて、この幼児は居なくなっていた、というものである。

なお、番組に出演中の幼児が暴言や卑猥なセリフを言ってしまった為に番組が中断されてしまうという都市伝説は日本のみならず世界各地で知られており、例えばブルンヴァンは「道化師ボーゾー」や「アンクル・ハウディ」といった番組の例をあげている。

番組が録画収録だったため、基本的には編集で対処できる問題であり、少なくとも「しばらくお待ちください」というテロップが出た可能性は低いという意見もあるが、当時の2インチVTRは編集が困難だったため(詳細は当該項目を参照)、その部分までは一旦収録してしまった録画を使ったが、「きんたま」発言以降にCMを挿み別のコーナーに移ってからは問題の幼児が退出した後だった、とも取れる。

2002年12月29日放映の『さんまのSUPERからくりTV』で、「キンタマ」という単語を連発する司会の明石家さんまに、うつみ宮土理が「そういう子がロンパールームにいたのよ。

言うことを聞かなくてうるさいから出て行ってもらったの」と発言した。それに対してさんまは「で、コマーシャルが終わったらその子の席にぬいぐるみが置かれていたんでしょ」と聞き返し、うつみは「そう」と肯定した。

2005年4月28日放映の関西ローカルのバラエティ番組『ビーバップ!ハイヒール』では検証コーナーとして特集を組み、うつみにこの件を確認したところ、うつみが実際に起きた出来事であると証言する模様が流れた。

この時、うつみは、「自分が番組を担当していた時に実際に起こった」、「収録はVTRだったが、当時はVTR編集には時間もお金も掛かり、ドラマなどを別にすると編集をしないで放送するいわゆる「撮って出し」が普通であり、この時も多少問題にはなったのだが、結局、そのまま放送することになった」、「当時は、VTRは非常に高価だったため、VTRの使い回しが普通だったので、その回のVTRはおそらく現存しないはず」と証言した。非常に時間を取った詳細な証言であったため、この証言を事実と見る向きも多い。

また、2005年9月21日放送の『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングにて、ある観客が「番組が年内終了するのか?」とタモリに繰り返し質問したことからスタッフにつまみ出され、CMの後、その席には実際にクマのぬいぐるみが置かれていた(後に、その観客には了承を得た上で退席してもらい、スタッフが急遽ぬいぐるみを用意したと説明された)。

番組が違うとはいえ、都市伝説が現実化した例と言える。これ以外に、漫画『かってに改蔵』や『GTO』・『喧嘩商売』でも生放送の番組で問題発言をしたキャラが、番組途中でぬいぐるみと入れ替わると言うパロディが描かれた事がある。

このほかにも1987年のミスタードーナツのCMでは、所ジョージの「(販促品の)お弁当箱欲しい人!」という子供たちへの問いかけに対して、一人だけ「要らん」と絶叫した子供がスタッフにつまみ出され(その間、「このまましばらくお待ちください」というフリップが掲げられるが、演出上の掲出なので後ろで一部始終がみえる)、代わりに狸の信楽焼が置かれたうえで再度問い掛けなおすという、この事件とよく似たモチーフのストーリーが描かれたことがある(ただし、この件にヒントを得たものかどうかは不明である)。

  にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ

0 件のコメント:

コメントを投稿