道了堂跡


八王子の北野台から、長い階段を上っていくと、『絹の道』に出る。この先にあるのが『道了堂跡』という廃寺の跡地である。『絹の道』『道了堂跡』とも有名な心霊スポットである。


この寺は、寺守の老婆が、30~40年前に何者かに殺されて、境内に遺体を放置されるという惨い事件があって以来、廃墟と化した。このころから、老婆のすすり泣く声が聞こえるなどと噂されるようになった。
昭和48年には、立教大学の助教授が教え子の女子大生を殺害して、死体をこの近くに遺棄するという事件が起こった。

『絹の道』で女子大生の姿や声が度々聞かれ、幽霊騒ぎが起こり、捜査をしたところ、幽霊の目撃証言の多いところで、女子大生の死体が見つかった。

そして、東京屈指の心霊スポットに格上げされた『道了堂』は、見学者に荒らされ、更に荒れ放題の酷い廃寺と化した。

周辺の宅地開発に便乗して、寺が壊され、公園化する計画が持ち上がり、実行され、『道了堂』は姿を消した。

今は、寺の境内の土台と、いくつかの地蔵と石碑と墓石、石灯篭が残るだけとなった。公園になっているものの、周囲には、これらの石類が建っているので、明かに寺の跡だとわかってしまう。墓の骨はどうしたのだろうか?

半分に割られ、修復された石碑。ここには、このような石碑や地蔵がいくつもある。こういうイタズラをする輩は、祟りを恐れていないのだろう。しかし、地蔵の頭を壊してしまった若者達は、呪い殺されてしまったといわれている。

これが、有名な『首なし地蔵』である。白い車に乗ってやってきた若者達が、頭を壊したしまったという。

以来、白い車でここを訪れると祟りに会うと恐れられている。

そして、我々はそれを実感してしまったのだ。噂では、首を抱えて座っている首無し地蔵もあるらしい。

  にほんブログ村 哲学・思想ブログ 心霊・怪談へ

0 件のコメント:

コメントを投稿