スカウトが妙に条件の良い仕事を持ってくることがある。
「住みこみで月ウン十万・・・」
事情をよく知らない若い人は飛びつくのだが、ベテラン達は決して引き受けない。
なぜなら、そのスカウトマンの話に乗った人間は以来帰って来ることがないからである。
北○住からワゴン車に乗せられてどこからに連れて行かれるのだが、行き先は誰もわからない。
ここから失踪した人間は監禁され、非人道的な環境下で苛酷な労働を強いられているという話である。
古く宿場として栄え売春宿が在ったというが、今もその面影は残る。そして、多くの人が行きかう交通拠点の顔と裏世界への玄関口でもある。


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