とある高校の顧問の話。
そこは浜辺の臨海学校だった。
彼は部活生を指導する傍ら、便意を催した。
トイレに行った。
彼は用を足している時、トイレの足元に目をやった。
そこは僅かな隙間が開いている。
床と綿密に接していた。
その時、
トイレのドアの、微妙な隙間から覗く2つの目と視線がかち合ったのだ。
顧問は誰かのイタズラだろう、と思ったが、
事実に気付き顔を青くする。
解説。
床とトイレのドアの、
下の隙間は僅か数センチにしか満たないので、
"2つ"の目と視線が合う事は有り得ないのだ。
つまり、顧問を覗いていたのは目より下が無い
人間、
もしくは……。
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