それはこういった話である。ほんとに死んだりは
しないので安心して欲しい。
江戸時代のあるところに作物を荒らす妖怪に悩まされている農民がいた。夜になると畑の作物が襲われる
という。その農民のもとに預言者を名乗る女が現れた。
農民の娘を夜中、海岸に妖怪の生け贄に捧げればもう悩まされずに済むというと女は去っていった。そこ
で農民は泣く泣く娘を生け贄にすることを決めたが腕の立つ侍を雇い、娘が危機になると助けることを条件に海岸に向かわせた。
夜の浜辺で暗い海を眺めていると海からあの預言者の女がでてきて侍が斬り掛かるとその女は巨大な恐ろしい牛鬼に変化し侍の刀を食ってしまった。絶対絶命の時、どこからか別の刀が飛んできて牛鬼の眉間を貫いた。
実はその刀は侍の先祖が代々受け継いできた名刀だったのだ。
どこかの県ではこの話は昔話として今も語られていて牛鬼を退治したという刀が祭られているというが…


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