石投げ

これは、俺がまだ小学二年生の時だった。
その時は兄貴が三人居て、母と父の六人家族だった。

んで、小学二年生の夏休み入ったばっかりの時で、ある日の夕方に母とボイラー
に灯油入れに自分の家の庭に行った。

そしたら、ボイラーの前に白い半袖に青いズボンの見知らぬ少年が立っていて、
母が「何か用?どこの子?」って聞いても、何も喋らず走って何処かに行ってしま
った……

気持ち悪かったけど、元々、住んでる周辺も気味が悪い所だったんで、あまり気
にせず過ごしてた…

でも、数日たって 俺が外で犬とじゃれてると、目の前を凄い速さで石が通り過
ぎた、焦って飛んで来た方を見ると、数日前に庭で見た少年が立っていて、また
何処かに走り去って行って…

その日を境に、朝夜問わず、俺の家族が外に出ると 少年が石を飛ばして来た。

勿論、警察にも届けを出したが、動いて貰えず、ビクビクしながら過ごしてた

でも、流石に耐えれなくなり、父と次男と三男と俺でその少年を捕まえることに
なって、父と次男は脚が速く、次男に至っては県内のトップクラスで、その少年
は俺と年が近いように見えたから、次男なら余裕で追い付けるはずだった……

そして、4人で外に居ると、空き地に少年を見つけ、父と次男が追い掛けたけど
、暫く立って帰って来たら、父が「逃げられた…」で、次男が「お父さん気付か
んかったん?、あの少年足が無かったで…………」

4人とも怖くなり、すぐに家に入りました。

でも、次の日から 石を飛ばす少年を見なくなり、プツリ止んでしまった。

それから、家庭事情で家を引っ越し、
最近になって、夢の中にあの時の少年出て来たけど 顔にモヤがかかって、目が
覚めても、少年の顔を思い出すことが出来ず、母、父、三男に聞いても 服装は出
てくるのに顔が思い出せないと言い、結局、今も分からないままです。

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