華厳滝


昔、山形市内の会社に居た頃に、その会社の先輩から聞いた話です。

その先輩が小学6年生の頃、学校内で不思議な現象が多発したそうです。

授業中に教室の窓ガラスがほとんど割れてしまったり、
音楽の授業中に、音楽室の戸(古い学校で、木造の引き戸なのです)が
起こり得ない方向に倒れてきたりと、いろいろな事が起こってました。

そういった不思議な事が起こる時には、決まって1人の女子生徒が気を失っていたり
泣いていたり、意味不明な事を言っていたそうで、誰もハッキリとは言いませんでしたが
その子が原因なのだろう という事は生徒も先生も暗黙の了解のように感じていました。

そしてある日、その女子生徒が授業中に大声で泣き叫びだし、教室を飛び出し
グラウンドに向かって走りだしました。

グラウンドの真ん中で「○○ちゃーん」(女の子の名前。先輩にもその名前は教えてもらえませんでした)
と何度も叫んでいたそうです。

事を重く見た学校側がその子の両親を学校に呼び、「一度お祓いをしていただこう」
という事になりました。

そういった憑依的な事象に詳しいお寺に行き、お坊さんにみていただいた所
その子は霊感が強く、修学旅行で行った華厳の滝から女の子の霊を知らず知らずのうちに
連れてきてしまったらしいのです。

お坊さんはお札にその憑依している女の子の名前を書き、お経を唱えながら燃やしたそうです。

しかし、完全に成仏させる事は出来なかったらしく、お坊さんはその女子生徒に
「その名前は一生呼んではいけない。

もしこれから同じ名前の人と知り合っても
その人の事は苗字で呼ぶように。名前を呼んでしまうとまたすぐ戻って来て、憑依してしまうよ」
と言ったそうです。

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