黄色い救急車


黄色い救急車はその名のとおり黄地に赤帯の塗装をしており、暴れたり、謎の言語を呟いていたりする危険人物を精神病院に運搬する。

気違いを運ぶだけあって重装備であり、気違いが運転手や看護師に手を出したりしないように武装救急隊員によって手足は縄で結ばれ、到着まで鉄の箱に入れられる。

また、黄色い救急車が走るルートが決まると万一に備えて機動隊が周りを取り囲み、そこを通り過ぎるまで通常の自動車は走行禁止となる。5人以上の気違いを運ぶ際は機動隊に加え陸上自衛隊の戦車一両、SATも随伴する。

一部地域では黄色ではなく緑色、青色、紫色になっていることもある。

こうして到着すると、身動きが取れないようベッドに縛りつけられ、そのまま鉄格子のついた入院施設に入れられる。1970年代頃には普通に漫画などのメディアに登場していた。

今の日本での救急車の色は白と法令で定められており、黄色い時点で救急車とは認定されない。

もちろん、実際に精神科に携わる人で「黄色い救急車」を見た人はいない。

いたとしても、それはあくまでも車体を黄色く染めた、民間の患者搬送サービスの車である。

なお、実際に精神病者を連れて行くときは、自家用車やタクシー等を使用する。

それらを使用できないときには救急車を使用する。もちろん白い救急車である。

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