スナッフフィルム

スナッフとはろうそくを吹き消す擬音語であり、転じてイギリスでは「殺す」のスラングとなっていた。

スナッフフィルムという言葉が初めて使われたのは、1971年に出版されたエド・サンダーソンが書いたマンソンファミリーを扱った書籍である。

その本の中でサンダーソンは「マンソンファミリーが殺人の様子を撮影したビデオが存在する」旨でインタビューを行っているが、そのインタビュー対象者は実際にはスナッフフィルムを見てはいない。

その後、知名度を得たスナッフフィルムは、様々な作品の題材に取り上げられている。

特に1975年のモンド映画『スナッフ』は実際のスナッフフィルムとの触れ込みで公開されたことで有名である。

また映画『ギニーピッグ』は実際のスナッフフィルムだとチャーリー・シーンによって勘違いされ、FBIに通報されたというエピソードを持つ。

また、『食人族』のように劇中の人物が殺人行為を撮影するなどの演出や、宣伝によって本物と思い込ませた例もある。

2008年末、「ウクライナ21」と呼ばれるウクライナの若者達が男性を拷問の末殺害するホームビデオがインターネット上で出回り誰でも閲覧が可能となった。

これらのビデオでは快楽目当ての殺人行為が記録されている。

報道では、ドニプロペトロウシクに住む19歳の若者二人が、2007年夏の1ヶ月程度の間に21人を殺害したとされている(Dnepropetrovsk maniacs)。

男性の動画の他、死んだネコのとなりでにっこり笑うスナップもあった。

流出の時点で犯人らは逮捕・拘禁されており、流出の原因は本人達の手によるものではないと考えられている。

上映目的で動物を殺害する映像を納めた「アニマル・スナッフ」は少なからず実在している。

世界最初のアニマル・スナッフは、電流戦争の1899年に、交流送電陣と対立していたトーマス・エジソンが交流電流がいかに危険かを示すために象を一瞬で感電死させた映像とされている。

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