淡路島の南部、賀集という集落に、地元でも"出る"と評判の池がある。
『美女池』という。
女の幽霊がでるのだそうだ。
ちなみに生き埋め事故があった上田池ダムも近くにある。
降水の少ない淡路島は昔からため池やダムが多くて、
近代以前までは生活水、
農業用水などに活用されたりと、島民には無くてはならないものだった。
しかしなにも、良い事ばかりに利用されてはいなかったようである。
祖母に聞いた話だが、淡路島では屍体をため池に投棄する習慣があったそうだ。
飢餓や疫病で墓地に埋葬しきれない量の屍がでたときや罪人などを屠ったときにそうしたらしい。
当時そのため池は「三萬」(さんまと読む)と呼ばれ倦厭されていたが、現在知っている者は少ない。
そしてその多くは、未だに名も無き小さなため池として淡路島に散在している。
バスフィッシングで淡路島に行く人、池に釣り糸をたらす前に周囲を確認。
もし水辺に地蔵が立っていたら、そのため池は「三萬」である。
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