彼女とドライブに出かけたが、日が落ちて道に迷ってしまう。
彼女が「そこを右に曲がって」と言うので曲がったところ、目の前は崖。
「危ないじゃないか」と言おうと目をやると彼女は寝ている。
その直後カーナビが言う。
「5km以上道なりです」
日が落ち、山道に入ってもカーナビは言う。
「5km以上道なりです」
やがて前が見えないくらいの大雨となるが、それでもカーナビは言う。
「5km以上道なりです」
突然の雷鳴に驚きブレーキを踏んだ運転手が嫌な気を感じて下車したが何も無く再び車に乗る。
トンネルを抜けるといきなり女性が落ちてくる。
びっくりして急ブレーキをかけ慌てて車を降りるが誰もいない。
ふと車の先に目をやるとそこは崖。急ブレーキをかけていなければ崖に落ちて死んでいたであろう。
彼女は眠ったまま、男のような低い声で言った。「死ねばよかったのに…」。
0 件のコメント:
コメントを投稿