茨城の西北端、福島と境を接する大子町。ここには今から400年前に「生瀬騒動」或いは「生瀬乱」と呼ばれる事件があった。
小生瀬村の住人が女子供に至るまで、藩士を殺された水戸徳川家の報復として、皆殺しにあったのだ。
その人数は数百人と言われるが正確なところは分かっていない。
この時住人は袋小路のような沢に追いつめられ殺されたのだが、命乞いをした沢の入り口付近を「嘆願沢」、奥の方で全て殺された辺りを「刃拭き沢」といい、この沢全体を「地獄沢」という。
沢の奥の方には昔は「首塚」「胴塚」などもあったらしい。
また周辺住民が殺された小生瀬村の家から農具等を持ち出したところ、怪事がつづき、結局、祠として祀ったという話も残っている。
行き方は国道461号線の大子町小生瀬十字路から北に100~200メートル行くと、広い道路の下を横切るごく小さな小川(沢)がある。
これを、田圃のあぜ道沿いを歩いて西北方向に遡ると、数キロ先で山あいに入って行ってしまう。この奥が地獄沢と呼ばれる一帯となる
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