サーカス団員は、親に売られたり団に誘拐されてきた人達だ、というもの。
最近はまず聞かない話ではあるが、昭和の終盤頃までは
「悪い子はサーカスに連れて行かれるよ」、「売り飛ばすよ」
と親が子供をしかる場面が見受けられた。
これに付随して「サーカスに入ると体を柔らかくするために酢を毎日飲まされる」などと言って子供を震え上がらせる場面もよく見られたものである。
これらは各地を巡業しているサーカス団に対して定住生活者が抱いた偏見が背景にあり、ヨーロッパでロマがジプシー(放浪民)と差別されたのと本質的に同じであろうと思われる。
なお、このモチーフはホラー作品において援用されることが比較的多く、ホラー以外においても『鉄腕アトム」』の漫画・アニメ版の双方において、開発者に愛されなくなったアトムがサーカスに売り飛ばされる、というエピソードがある。
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