紙をくれ


夕方の学校のトイレに入った女子生徒が「かみをくれ」という個室からの声を聞きつける。

彼女は近くに置いてあったトイレットペーパーを上から投げ入れた。

すると再び「かみをくれ」と言われ、また投げ入れる。

紙を入れるたびに声が大きくなり、また何度入れても「かみをくれ」と言われるため「もうないわよ」と返したところ、声はぴたりと止んだ。

不審に思った生徒がドアをノックするが、返事は無い。

恐る恐るドアを押してみると鍵は開いており、中を見るとそこには誰もいなかった。

恐怖で凍りつく生徒。すると「この紙じゃない…お前の髪だ!」の声と共に便器の中から伸びてきた手に髪を掴まれ、彼女は便器に引きずり込まれてしまう。


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