高橋名人逮捕


高橋名人の人気絶頂期であった1986年から1987年頃、子供達を中心に「高橋名人が警察に逮捕された」といった類の噂(都市伝説)が流れた。

ゲームのコントローラーのボタンにバネを仕込んで連射速度をごまかし、公の場で嘘をついたのが罪状だ、と当時の子供たちの間でささやかれた。

当時高橋名人に警視庁からの牛込警察署の一日署長の依頼があった(一日署長自体はスケジュールの都合で実現しなかったと、後にmixiの日記などで語っている)。

それが子供達を中心に誤った内容で伝聞され(「一日署長をするために警察に行く」→「警察に呼ばれた」→「捕まった」)、「高橋名人逮捕」という情報になり、日本の広範囲に広まったといわれている。

他にも「バネを仕込んだコントローラは1回押すと4回押したことになる」などの細かいディテールや、「捕まった理由は脱税」、「非合法なクスリで手首を痙攣させていたのが逮捕の理由」、「そのクスリのせいで死んだ」などのバリエーションもあったといわれる。

「月刊コロコロコミック」連載の『熱血!ファミコン少年団』(さいとうはるお)では、この伝説をモチーフとした話も描かれた。

この噂が流れた当時、ハドソン本社・営業所に業務に支障が出るほど問い合わせの電話が殺到し、「変な噂のせいで仕事にならない」と社長に怒られたという。

なお、この噂は21日で日本中に広まった、とラジオにて語っている。

この噂が巡り巡って名人本人の耳に入った時「そりゃいいやと思って実際にコントローラのボタンにバネを仕込んでみたが、バネの厚みでボタンが押せなくなった」と後に述懐している。

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